2014/12/19| 七福萬来
(日本語) TOWEL STORY~魔界篇~第1話
今年のショートストーリー、はじまり、はじまりぃ~
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ジュンは14歳の男子中学生。
ある日のこと、いつもの道を帰ってたら、5歳ぐらいの男の子が目に入った。
その男の子は、泣いている。
・・・迷子になったのか?・・・
ジュンは男の子の目線までしゃがみこみ
「どうしたんだ?お母さんとはぐれたのか?」
泣きながら男の子はうなづいてる。
「よしわかった、お母さんが見つかるまでオレがそばにいてやるからもう泣くな。男の子だろ?」
ジュンは鞄の中から、カラフルな水玉模様のタオルを取り出し、男の子の涙を拭いてやった。
すると男の子は魔法にかかったかのように泣き止んだ。
「タオル好きなのか?」 ジュンが尋ねると、男の子はすっかり大人びたしゃべり方で。
「うん。お兄ちゃんありがとう。ねえこのタオル僕にくれる?」
ジュンは雰囲気が変わった男の子を不思議に思いながら、「ああ、いいけど・・」
「じゃあお礼にお兄ちゃんの願いも叶えてあげるね。なんでも言って。」
わけがわからない展開になってきた。
「そんなことより、お母さん探さなきゃ。」
「もういいんだ。」
そいうと、周りの景色が回り始め、色が解けるように真っ白になった。
そして白い空間に、ジュンと男の子だけになった。
「おいおい!なんなんだここは?それにお前誰だよ!!」
「僕はポン吉。昨日、あなたに助けられたんだ。そのお礼をしたくて・・。」
「ポン吉って?マジかよ。それに昨日お前を助けた記憶なんてないぜ。」
「助けてもらったのは僕じゃなくて、僕の彼女なんだ。」
「そういや昨日、迷子になった5歳ぐらいの女の子がいたぞ。じゃああれがお前の彼女なのか?」
「そう!あなたは、人間界に迷い込んだシェリーを助けてくれたんだ。」
ジュンは昨日も同じような場面で、泣いている女の子に声をかけ、タオルで涙を拭いてあげたのだった。
ただその時は、タオルをつかんだかと思うと急に走り出し、角を曲がったかと思うと消えてしまったのだった。
「おかげで魔界に帰ることができたんだ。」
「魔界って!?」
つづく・・。
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