2014/04/08| 七福萬来
(日本語) 真打昇進披露宴
立川志の輔師匠の一番弟子志の吉改め立川晴の輔さんの真打昇進披露宴に行ってきました。
列席者700名を超える大披露宴。
晴の輔さんとの付き合いは、知人から落語会を開きたいので誰か落語家さんを紹介してほしいと相談され、春風亭昇太さんの口利きで始まりました。
さわやかな笑顔と実直な性格が第一印象でした。
大披露宴約1ヶ月前のこと、晴の輔さんと一杯飲みながら別件で打ち合わせをしていました。
その時に真打昇進披露宴がいかに大変なことかがよくわかりました。
どこでするか?誰を招待するか?引き出物をどうするか?配席をどうするか?プログラムは?料理は?酒は?等など・・師匠に相談して決めなければなりません。
しかも、一番弟子ということは志の輔一門にとって今後披露宴の基本となるので慎重になってしまいます。
また晴の輔さんの師匠は多忙な方なので、空いている時が少なく、相談事が細切れになってしまうとのこと。
「少々焦っています。」
彼の一言で状況がよく伝わりました。
真打になるということは、落語家にとって目標でもあり、大きな転機にもなります。
ちなみに真打という言葉の語源について説明すると・・。
江戸時代、芝居は朝から開演し太陽の光を取り入れた舞台であったのに対して、落語は稼業として成り立ちがたい職業だったので、落語家は昼間別な仕事をして、寄席小屋は夜の開演になり、灯りはろうそくとなります。
最後の演者が終わると、ろうそくの火を消します。
そのことを ろうそくの真(芯)を打つ と言い、最後の演者の事を ”真打” と言うようになったのです。
真打は実力がなければなれません。つまりお客様を満足させなければダメということです。
大披露宴で志の輔師匠は、本人が晴れ晴れ(はればれ)しているのでなく、お客様が晴れ晴れ(はればれ)した気持ちになるような落語ができるようになってほしいと言っていました。
志の輔師匠らしい、素晴らしいエールです。
ちなみに、5月10日(土)東京・銀座 AKOMEYA TOKYO にて 立川晴の輔さんの落語会があります。
この企画、私も一枚かんでいます。・・・よかったらどうぞ。
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