BLOG笑う門には七福タオル

オンラインショップ

english

気がつけば秋

気がつけば10月後半。

気がつけば半袖では寒くなっている。

気がつけばもうすっかり秋なのです。

10月の思い出話をひとつ。

学生時代、東京近郊に住んでいた時に感じたことは、太陽が出ている短さ。

私の住んでいる今治では、この時分日が暮れかかるのが午後5時以降に対して、東京は午後4時を過ぎると暗くなってくる。

・・・早ゃ!・・・

10月は文化祭の準備に追われる毎日で、寄席小屋を立ちあげるために、ペンキ塗りが日課でした。

毎日学校内の部室外で、日没までベニヤ板にペンキ塗りをするのですが、日が短いと枚数が上がりません。

文化祭まで日が迫ってくると、空いたペンキ缶に余った木材を入れ、火を灯し、その灯りで準備をしました。

1年生と2年生はペンキ塗りで、現役OBの4年生は日が暮れると、ペンキ缶のたき火で鍋を作ってくれます。

今から思えば大した具材を入れているわけでなく、味付けは塩と味噌ぐらいでしたが、これが美味いのです。

「お~い。そろそろ手を休めろや。鍋ができたぞぉ~。」

鍋奉行が呼びに来ます。

部室には何故か日本酒がいつも2~3本あり、紙コップにお酒を注ぎ、酒盛りが始まるのです。

鍋は、やはり先輩から箸をつけます。

学食のプラスチック食器に割り箸、鶏肉なのか豚肉なのかわかりませんが、肉は入っていたような気がします。

ただ食べるのでなく、そこは落語研究部。必ず共通の話題で盛り上がるのです。

例えば、100円ライターを持って一言。

「ライタ(泣いた)赤鬼。」と言う奴もいれば、自分のもみあげにライターを押し当て 「尾崎紀世彦」 と奴もいる。

二つ持って 眉毛に押し当て 「郷ひろみ」 と言う奴も入れば、 赤いライターを鼻の穴に入れる格好をし「鼻血ブー」と言う奴もいる。

日が短くなってくるこの時分、毎年あの鍋を思い出すのです。

気がつけば笑顔があったような・・。

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

※いたずら防止のため、メールアドレスもお書き添えください。誹謗中傷等のコメントは削除する場合がございます。

CAPTCHA