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(日本語) さくら今昔物語

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・・・あっ さくら・・・

昨日の早朝、大阪から飛行機で松山空港へ飛び、車で今治へ戻る途中、満開に咲き誇った桜に少々びっくりしました。

今年の桜は例年なく早咲きというニュースを聞いていたのがかれこれ10日前。

しかも、ここ数日は開店前から閉店まで百貨店のイベント販売応援に出かけていて、季節を感じることのない生活をしていました。

すでに桜のことなどすっかり忘れていたのです。

それがいきなり満開の桜を目の当たりにしたから、驚いたのです。

わがままを言わせてもらえるなら、私に見てもらうまでずっと待っていたかのような感じです。

・・・ここにも、あそこにも・・・

松山空港から今治まで50キロ、約1時間強のドライブで、遅ればせながら2013年のお花見をすることができました。

運転しながら桜を眺めてふと思い出したことが。

大学を卒業し家業を手伝った間もないころ。

軽トラックにタオルをいっぱい積み込んで、ミシン縫いの内職へ配達に行くとき、必ず通る小さな三角公園があります。

当時従業員が数名の小さなタオル工場だったので、配達も出荷も経理も全部自分でやらなくてはなりませんでした。

桜が咲き誇ったこの公園を見ながら、「去年の今頃はまだ学生だったんだな。でも今は社会人・・」なんて、変にセンチになったことを思い出したのです。

なぜ、そんなことを思い出したかというと、数日間とはいえ会社を離れても会社は動いていることが不思議になったのです。

もちろん任せられるスタッフがいてくれるからですが、昔はそんなことはなかったのです。

会社の業務のほとんどを自分でやっていたので、桜を見てセンチになってもすぐに早く会社に戻らなければという気持ちになるのです。

でも、満開の桜を横目で見てしまう。過去のことを思い出してしまう。

桜ってある一定の期間だけ咲く花なので、不思議な力があるのかもしれません。

桜を見て早く会社に戻らねば・・と感じたこと、今も昔も同じで懐かしく思えました。

あの小さな三角公園の桜もきっと満開でしょう。

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