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日本女性は母なり

 

DSC01510.JPG先日の3連休は春めいた陽気だったのに、ここ2日は冷たい雨です。

すでに咲いている桜も立ち往生です。

花見時期を調整しているかのようです。

そんな中、フランス・パリから来客がありました。

土井真奈美さんです。

彼女は日本人ですが、現在パリに住んでいます。

ベルギー人のご主人と一緒に会社を立ち上げ、化粧品や日本の商品をプロデュースしています。

土井さんは、5年前七福タオルが初めてフランス・パリでの見本市に出展した時に、通訳業務のお仕事をお手伝いしてもらいました。

今回の訪問は来日され、近くまで来たのでということでした。

土井さんに助けられたことがあります。

昨年1月にパリに行った時のことです。

夕方、パリ・ドゴール空港へ到着し市内のホテルへタクシーで行き、ホテルに到着したら、ホテル玄関前の道路が警察によって封鎖されていました。

タクシーの運転手は、ここで降りてくれ。ホテル近くの街角に車を止めて言います。

私も道路が封鎖されているとはいえ、宿泊客なのだからホテルには入れてくれると思っていました。

タクシーを降り、大小のバック3個を転がしながら、封鎖されている道路に入ろうとしたところ、警察官から、

「ヘイ!ボーイ!」

・・・ボーイ!?ってオレ?・・・

警察官が入るなと私のことを指差ししています。

「私の予約しているホテルは、ここなんだ!だから通してほしい。」

と、私も身振りで応戦しましたが、駄目でした。

夕闇迫る、1月の寒いパリの街角で、一人立ち往生です。

通行止めしているところから、ホテル玄関まで約15mです。

警察官が違う方向を見ている時に、ダッシュすれば・・という思いつきに警察官も気がつき、常に私をチェックするようになりました。

「いつまで封鎖しているんだ!」

問いのジェスチャーには

「オレにはわからない。オレに聞くんじゃない!」

とのジェスチャー。

・・・パントマイムかよ・・・

約2時間、街角で立ち往生したあげく、携帯電話のことを思い出しました。

携帯電話の電話帳から”土井真奈美”を見つけ、わらをも掴む気持ちで、電話しました。

プルルル・・、プルルル・・、プルルル・・、・・・なかなか出ません。

やっぱり駄目か・・、と10コールした後で、

「ボンジュール・・」

「土井さんですか?」

「・・あっ、はい・・。」

「河北です。七福タオルの河北です。」

「カワキタ・・ああ。お久しぶりです。元気ですか?」

「いやぁ!元気なような、そうでないような・・。実は・・・。」

結果、約10分後に土井さんが駆けつけてくれました。

その後、ホテルのフロントに烈火のごとく、フランス語で怒り飛ばしてくれました。

「いい加減にしなさいよ!自分のところのホテル前が封鎖されているのに何やってんのよ!」

さらに土井さんは横にいる私のことを見ながら、

「見なさいよこの子、この寒い中2時間も待ってたのよ!」

私はここだ!と思い、身震いをするしぐさ・・。

「風邪でもひいたらどう責任とるのよ!」

さらに、鼻をすするしぐさ・・・。

ホテル側は平謝りの上、客室もアップグレードしてくれ、しかもワイン・フルーツ・チョコレートと1週間の滞在中、毎日部屋に運んでくれました。

日本女性は母なり・・です。

土井さん、ご来社感謝です。

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