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ショートコース

「なあ、今日の夕方ヒマ?」 「ああ、ヒマだけど・・何?」

ゴールデンウィーク中夕方、同級生の山本君から電話かかってきました。

(ゴルフ)ショートコースに回らないかというお誘いでした。

今から20年以上前は、仕事が終わった夕方によくショートコースでプレーしていました。

山本君はゴルフが上手く、プレーしながら色々とアドバイスをしてくれます。

というより、教えたがりなのです。

「グリップはこう!」「足の向きはこう!」「ボールの位置はココ!」「違う違う!」

いちいち私のプレーにケチをつけます。

その山本君とプレーするのは、10年以上ぶりです。

私のゴルフは相変わらずですが、山本君も相変わらずで・・。

「アプローチの時はもっと体を開いて、クラブのフェイスはこんな感じで、腰から腰までクラブを振る感じで・・。」

「ほらぁ~、左目でボール見ていないだろぉ。だからスライスするんだ!」

おせっかいなアドバイスは健在でした。

またナイスショットすると、一応ほめてくれるのですが、何か違うんです。

「いいねぇ~。こじんまりとまとまっていて!」

山本君が上から目線でプレーを楽しんでいるんだったら、こっちはおしゃべりでプレーを楽しもうという作戦になります。

「ここ何ヤードぐらいあるの?・・何黙ってんだよ!そんなにオレに勝ちたいのかよ!」

「このパット右に曲がる?それとも左??・・教えろよ!オレをイジメてうれしいかよ!」

プレーに関する事ばかりでなく、昔の弱みも話題にだすようになり・・。

同級生とのあーだこーだと言いあいながらのゴルフは、ストレス発散になりました。

ただプレーが終わった後、気がついたことがありました。

昔はゴルフバックを担ぎながらプレーしていたのに、いつの間にやら手押しカートを使っていたのです。

お互いまもなく50歳・・口は達者でもそれなりの体力になっていることを自覚したのでした。

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