2012/04/05| 七福萬来
(日本語) 憂いの菓子折箱
発端は、先週の3月30日(金)午後5時過ぎ。
とある取引銀行マンから電話がありました。
「社長!お願いです。助けてくれませんか?」
「なんだよ?突然に??」
話を聞いてみると、年度末残高予算が達成できないので、月またぎでお金を借りてほしいとのこと。
「おいおい、まだそんな事やってのかよ?!第一もうこんな時間だぜ?間に合わないだろ??」
「いや、大丈夫です。なんとかなりますので、助けてください!」
いつもの調子のよい口調とは異なっていて、切羽詰まっている感じです。
「わかったよ。」 と了承したのでした。
10分後、1人で来るのかと思ったら、3名でやってきました。
それこそ昔はどこの銀行も、月末残高目標達成のため月またぎの借入金を求めていました。
31日に借りて、翌月1日に返済するもので、銀行都合の数字作りに協力するといったところでしょうか。
そして翌月になると、銀行は菓子折箱を持って必ず挨拶に来ます。
「ありがとうございました。助かりました。今後ともよろしくお願いします。これはつまらないモノですが・・。」
その菓子折箱を受け取る度に、「都合がいいよなぁ~。苦しい時には貸してくれないのになぁ~」 と思ったものです。
今も昔と変わらないスタイルで年度末残の数字にこだわっていることは、懐かしいような気分になり逆にニヤッとしてしまいました。
ただ年度末はいいけど4月からはマイナスからのスタートに対してどうなんだろう?と素朴な疑問が生まれました。
ある知人によると、銀行マンは常に転勤があるので、スタートよりフィニッシュの方に重きを置いているとのこと。
言いかえると、短期勝負が彼らの腕の見せ所かもしれません。
4月に入り、当事者の銀行マンがやってきました。
「本当に助かりました。おかげさまで目標額達成できました。これはつまらないモノですが・・。」
手渡されたのは誰が見ても菓子折箱。
いつもの調子のよい顔に戻った銀行マンでした。
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コメント一覧
コメントありがとうございます。
どうなんでしょう?
菓子箱の領収書はおそらく個人ではないと思います。
賞味期限のあるものなので、事前に大量に用意されていることもないでしょう。
おさらく支店の経費で、当日買ってきたのでしょう。
なんか嫌な話ですね
ちょっと気になりました。
その菓子箱の代金の領収書は担当者個人?
それとも、企業宛?
もしかして、粗品と同じように事前に大量に用意されている?
知りたい。