2012/03/26| 七福萬来
(日本語) ストーリー性
・・・ストーリー性かぁ・・・
タオルを制作するにあたり、お買い求めになるお客様の意向をしっかりと見据えなければなりません。
例えばテーマパークでのタオル。
ゲスト(お客様)は、当然のことながら楽しむため、遊ぶためにテーマパークを訪れます。
言い方を変えれば、思い出づくりのためと言ってもいいでしょう。
あるテーマパークのことを思い出しました。
数年前に訪れたアメリカ・サンディエゴにある”シー ワールド”というテーマパークでのシャチのショー。
巨大プールの周りに数千人収容の客席があり、正面の舞台にはこれまた巨大なモニター(オーロラビジョン)があります。
ショーは、そのモニターに映し出される少年からスタートします。
シャチに会いたい少年は、毎日海に行きますが、なかなか会うことができません。
少年は自分の部屋でシャチの尾びれを型とった手彫りの木製のペンダントを作り、完成させるとそれをつけて海に行くとシャチが現れます。
モニター画面の左から右へ少年が走ってシャチを追いかけ、画面から少年の姿が消えると同時に大人になったインストラクターが登場し、シャチのショーがスタートするのです。
ショーの内容は、大きなシャチが輪くぐりをしたり、ボールをけったり と日本でのショーとさほど変わったことはありませんが、ショーのクライマックスで観客から子供を一人選び、シャチに乗せたりします。
インストラクターは子供を客席に戻らせる時に、自分の首にかかった木製ペンダントを子供の首にかけてプレゼントするのです。
そして、最後の演技を終えると、巨大モニターがメッセージを伝えます。
「平和」「愛」「友だち」「子供」「未来」「地球」「母」という英単語と共に、家族で暮らす生き物の映像が映り、ショーが終わるのです。
とても感動的な演出で、数千人の観客は余韻を残しながら会場を後にします。
すると会場出口には、木製ペンダントが販売されていました。
・・・欲しい!・・・
衝動的にいくつか買って帰りました。
ストーリー性って、とても大事です。
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コメント一覧
コメントありがとうございます。
ご推察恐縮です。
なるほど。それがオリジナルCMの根底にあるものなのですね。
思わずその商品を手にとってしまうストーリー難しいですね。
確かに何かのきっかけや想いがなければ、その商品を選ぶ可能性は少ないけれど、逆にそれが頭に残れば選ばれる可能性も高いわけですね。
タオル購入を目的に来た方でも、数多くのタオル商品の中から選んでもらうためのストーリー性。
そうでなくたまたまその場所にいて、たくさんのお土産品がある中でタオルを買う気にさせるストーリー性。
そう考えればまた違ったアプローチが出来ますね。