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経営統合あれこれ

不景気になると会社は規模縮小やグループ会社の統合など、生き残りをかけていろんな手を打ってきます。

働いている人たちもまた生き残りをかけて会社の方針に沿う人、抗議をする人、いろいろです。

会社の統合って実際どうなんでしょう?

複数の会社が、ひとつになるわけですから合理的な経営ができそうですが、実際に働いている人は大変だと思います。

弊社がお取引いただいている百貨店もここ数年いくつか経営統合されました。

取引先の立場からは大きなストレスはありませんでしたが、バイヤーとの商談ではストレスを感じさせるお話も耳にします。

それもそのはずで、いままでライバル会社だったのに相互理解をしなくてはならないからです。

理解を深めるがゆえに譲れない施策も多々あるようです。

経営統合したA百貨店とB百貨店は共通の販売促進商品を決めようとしました。

A百貨店は和菓子を推しているのに対して、B百貨店は風呂敷を推していました。

どちらも納得のアイテムですが、担当者にとって共通のものにするというところが頭の痛いところです。

結果的には共通にならず、それぞれの商品に決まったそうです。

合理的でありませんが、独自性という視点では 『いい感じ!』 です。

百貨店は経営統合しても店のカラーが出せるのでまだいいのですが、銀行はどうでしょう?

弊社の取引銀行もグループ統合を予定していることです。

「いやぁ~、統合相手の○○銀行はエリート集団ですから、しばらくは戸惑うでしょうね。」

ご来社いただいた△△銀行の課長はそう言いました。

話によると、○○銀行は大規模な上場会社が取引の中心だそうで、1回の融資額も数十億、数百億円らしい。

そんな金額に慣れている銀行マンが、グループ統合後に個人住宅ローンの窓口に転勤させられたら 「やってられない!」と思うかもしれません。

逆に大口融資のリスクから解放されてのびのびする人もいるでしょう。

商習慣の違いにいかに慣れるかが、ポイントでしょう。

いや、”慣れる” と言うより、”慣れさせる” と言った方が近いかも・・。

統合後の裏話が楽しみです。

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