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(日本語) ロボジー

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ビジネスを進めているとトラブルはつきものです。

タオル生産でも同様で、その中で ”色ブレ” があります。

綿というのは、天然繊維なので、綿花の収穫時期や染色時の水温・時間などによって、色がブレます。

その色ブレを、染色職人がアナログで染料を調整しながら色合わせをしていくのですが、タイミングによってどうしても色ブレが発生します。

その色ブレの度合いによって、再生産をしたり、そのまま出荷したりするのですが、そこには温度差があり、クレームに発展する場合があります。

先日、映画 「ロボジー」 を見ました。

矢口史靖監督の最新作で、中小家電メーカーがロボットを制作するのですが、開発担当者が発表に間に合わず、中に人を入れてごまかそうとするコメディ映画です。

“ニューしおかぜ” という名前のロボットの中に入ったおじいちゃんは、開発担当者の予期せぬ動きをしマスコミ受けをします。

その人気ぶりは日増しに高まり、開発担当者はいつばれるか戦々恐々とします。

そのドタバタさや、困惑さ、人を疑う事をしない登場人物達は、心に沁み入り、秀作のひとつです。

このストーリーありえない話のように思えますが、現実あるような話にも思えるのです。

落語でも、「錦の袈裟(けさ)」 というのがあり、貧乏人が遊郭へ行って盛り上がるために、褌を錦の生地であつらえて、みんなお揃いで行きます。

ただ与太郎だけが揃えることができず、知恵を働かせて和尚から一晩だけ袈裟(けさ)を借り、それを褌にし参加。

袈裟(けさ)には輪っかがあり、それを見た遊郭の女将が、小用(おしっこ)をする時不浄なものを手に触ることなく輪っかに入れてする用の褌だから、与太郎が身分の高い人だと勘違いするという噺です。

翌日遊女は、与太郎にそのまま延長してもらおうと 

「今朝(けさ)は帰さないからね」

「袈裟(けさ)を返さなければ、和尚に怒られる」 というオチ。

なんともナンセンスなストーリーですが、ごまかす方もごまかす方ですが、勘違いする人も勘違いする人です。

でもここに、人間の可笑しさがあります。

さてさてタオルの色ブレですが、「天然繊維は生き物ですから・・」 なんて言い訳が通じればいいのですが、実際はそうはいかないのが現実です。

だから「ロボジー」が、とても面白く映るのかもしれません。

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