2012/01/30| 七福萬来
(日本語) 比較論
今回の出張では、モノの価値というのは市場で決まるモノということを思い知らされました。
海外での展示会というのは、日本とは違い発注・契約をする場所です。
考えてみれば、世界中の人が集まるのですから、ここで発注をしていかなければ商品が調達できなくなるわけです。
ということは、バイヤーのみなさんも出展者も真剣勝負です。
日本ブランド力は、世界的にも認められており、「日本製」 という事だけで、一目おかれます。
素材感やデザイン性、そして品質の高さに比較するモノがないという事でしょう。
「じゃあ、注文するわ。」
この一言がどれだけうれしいか、ライブでないと味わえません。
でも、送料提示をするとそれはトーンダウンしてしまいます。
海外販売については、送料を別に扱いにしています。
送り先がヨーロッパなのか、北欧なのか、アメリカなのか、中東なのかわからないので、商品コストに送料を含ませることができないのです。
「高っ!」
バイヤー達が口をそろえてそう言うのは、送料について比較するモノがあるからです。
「だって、日本からのデリバリーですから・・」
これがいくら言っても理解してくれないのです。
イタリアからパリに留学してきている女子大学生のエリーザさん(22歳)が今回通訳業務をお手伝いしてくれました。
彼女からイタリアに帰国する時の航空チケット代を聞いてびっくりしました。
「9ユーロです。」
9ユーロということは、ざっくり900円です。
いくら格安航空チケット時代とはいえ、国際路線(フランスーイタリア)なのにひどすぎる・・。
・・・ボクなんか、ボクなんか、今回航空チケット取り直しでどれだけ支払ったか知ってる??・・・
心の中でそう叫びながら、送料が比較されるのも当然と納得したのでした・・。
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コメント一覧
コメントありがとうございます。
そうですね。
合理的なのかもしれません。
福島原発どころか東日本大震災の話題も全くありませんでした。
おそらく、すでに遠い話として忘却のかなたにあるのか、原発依存度の高いフランスなので、話題にしないようにしていたのかも・・。
結論・・タオル販売については福島原発の影響はありませんでした。
長期ロードお疲れ様でした。
なんか日本と欧米の思考の違いが、展示会の目的や物流においても如実に現れていますね。合理性を感じます。
ところで一つお尋ねしたいのですが、パリでは福島原発の影響などはもうないのでしょうか?放射能検査とか?