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日曜日の朝、鳴った携帯電話の着信画面を見ると東京にいる息子からでした。

「試験受けれなかった・・。」

「試験??って何?」

「トーフルの試験。」

そう言えば、1週間前にトーフルを受けたいので受験料を払ってほしいと連絡があったのでした。

トーフル(TOEFL)とは、非英語圏出身者のみを対象にした、英語圏の高等教育機関へ留学を希望する外国人のための英語力判定テストです。

トーフルの試験を受けるにはインターネットで申し込みをし、受験料もクレジットカード決済をします。

息子は未成年でクレジットカードをもっていないので、私のカードで決済したのでした。

「なんで受けれなかったんだ?寝坊したのか??」

「いや、身分証明書がなかったから試験会場に入れてくれなかったんだ。」

「学生証持って行かなかったのか?」

「持っていたけど学生証ではダメで、パスポートか免許証か住基カードがいるんだって。ホント訳わかんないよ。」

息子はいずれも持っていません。

ということは、試験に申し込みをする段階の1週間前から、受験資格がなかったのです。

何故、息子はこんな凡ミスをしてしまったのかというと、インターネットでの申し込み画面はすべて英語だったからです。

そのホームページには、本人確認として試験会場に持ってくるモノ パスポート・免許証・住基カードのいずれか という文言があったそうです。

しかし、息子はそこのところを見落としてしまい、受験できませんでした。

試験会場受付でかなり抗議はしたそうですが、例外は認められませんでした。

しかも本人のミスということで受験料の返済もありません。

「意味分かんない!ホント、シャクにさわるよ!」 と自棄(やけ)になっています。

このルール、限定されたIDと言われる本人確認証明提示には別な意味合いがあるようです。

ネットでの申し込みサイトが英語オンリーだったということは、申し込みの時点で英語力テストは始まっていたのではないでしょうか。

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