2011/12/02| 七福萬来
(日本語) 茶屋遊び
芸姑さん、舞姑さんがご挨拶され、お茶屋遊びが始まります。
今宵は京都・先斗町(ぽんとちょう)に来ました。
一見さんお断りのお茶屋にどうして私がいるかと言いますと、知人の招待を受けたのです。
「父が贔屓(ひいき)にしているお茶屋に得意先の方を招待したいのですが、それが良いか悪いか一緒に下見に行ってくれませんか?」
「望むところです。」
ホント断ることを知らない自分を自覚しつつ、興味もあったのでご一緒したのでした。
最初は何気ない会話から始まり、その内地方(じかた)さん=三味線を弾きながら長唄・小唄を詠う人=の調子に合わせて、芸姑さん、舞姑さんがおどりを披露してくれました。
これがなんとも優美なのです。
そして、お座敷遊びを芸姑さん、舞姑さんと一緒にします。
負けると、お酒を飲まされます。
「あら、おにいさんの負けどすえ。」 「いやぁ~負けてしまった・・どすえ。」
つまらないギャグをさらりとかわされ、三味線が爪弾きに変わり、今度は 都々逸(どどいつ)・小唄になります。
「あたしゃお前に火事場のまといさ、振られながらも熱くなる」
「あざの付くほどつねっておくれ、あとでのろけの種にする」
「アサヒだけがビールじゃないよ、キリンもエビスもみなビール。だけどほんとに欲しいのは、今宵のあなたのクチビール。」
時間が進むにつれて、ある事に気が付きました。
それは、会話が途切れないのです。もっと正確に言うと音が途切れないのです。
常に誰かがしゃべっている。もしくは三味線が鳴っている。もしくは笑い声があがる。
・・・これって、並大抵の芸ではないぞ・・・
常に客の機嫌を取っているという事です。
「いやぁ~。おにいさんすごいどすえ。」
このスーパーテクニック、すぐ横の鴨川のゆっくりとした流れにさも似ているような気がしました。
いずれにしても、この恐るべしお茶屋遊びについて、後日詳しくリポートしますえ~。
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