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卒業

Frangipani Flowers.jpg3月になると急に春めいてきました。

花が咲き、吹く風も心地よい感じがします。

コートを脱いで出かけませんか?という歌を思い出すぐらいです。

あと3月は卒業シーズンでもあります。

私の息子も無事高校を卒業することができました。

あっという間の18年でした。

“這えば立て、立てば歩めの親心”という言葉でありませんが、子供の成長に一喜一憂でした。

歯が生えれば成長を喜び、抜け始めても成長も喜び、スポーツ、勉強、と常にイベントがあり、家族中話題にこと足りませんでした。

数あるエピソードから小学校の入学式にあったことをご紹介します。

季節はやはり春。

小学校の入学式を終え、教室にクラスメイト一同集まりました。

父兄は教室の後ろに張り付いています。

担任の先生が、

先生「それでは、これから自己紹介しましょう。」

と言って、一人ひとりフォローしながら新1年生に自己紹介をさせていきました。

私の息子の番になり、

先生「はい次、お名前は?」

息子「かわきた よしき です!」

先生「ヨシキ君は、お家でいつも何て呼ばれているの?」

息子はためらいもなく

息子「早くしなさい!」

先生「・・・」

教室の後ろに張り付いている父兄が一同、

“プッ!”あるいは”クッ!”

教室中こみ上げる笑いを必死にこらえる独特な雰囲気が立ち込めました。

そこは百戦錬磨の先生です。ピクリともせず一言だけ。

「ヨシキ君、座りなさい。はい次・・。」

家に帰って、私は息子を褒めてあげました。

私「よくやった!先生は一生、善紀の事忘れないと思うよ。」

そんな息子が高校卒業です。

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