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あなたが主役50ボイス

NHKの ”あなたが主役50ボイス” という番組があります。

春風亭昇太さんと小池栄子がMC(進行役)で、あるテーマに対して50人の声を聞く番組です。

これがおもしろいのです。

何気ないひとこと一言に、笑ったり、感心したり、時には感動します。

春風亭昇太さんと小池栄子さんが時おりはさむコメントも、50人の声をひきたてます。

先日放送されたテーマは ”落語大好きボイス” 

私にとって興味あるテーマでした。

落語教室なるところに通っている人のボイス、いくつかの大学の落語研究部員のボイス、前座修行している人のボイス、そして師弟のボイスや、人気落語家のボイスなど、広くはないのですが、せまくもないジャンルの人たちの声を聞くことができました。

大学のボイスでは、昇太さんの母校(わたしも一緒なのですが)東海大学落語研究部員もありました。

「うわぁ!ウチの大学だ。」 昇太さんはおもわずコメント。

活動風景や部室も映っていましたが、ほとんど変わっていないナンセンスな風景に昇太さんも私も同じ顔付きをしていました。

・・・バカだなぁ~・・・

そう思いながら、一方では懐かしさもこみ上げてきます。

この番組のいいところというか、ハマってしまうところは、テレビと視聴者が非常に近いのです。

身近な人が、日常が、そこにあり、編集力の高さもあり、何気ないおもしろさを出しています。

落語も実はそうで、日常や人が基本にあります。

常識はよくわかっているんだけど、非常識なことって誰しも潜在的にあるはずです。

嫉妬心や猜疑(さいぎ)心、怒りや理不尽、わがままや強欲、これが落語の基本と言ってもいいです。

俗に言う正義の味方がテレビドラマ・映画の主役だとすると、それをうらやましがる通行人やおもしろくないと思っている手下が落語の主人公になります。

だから世間受けするのです。

番組で映っていた大学の部室で学生時代に昇太先輩から言われた言葉があります。

「いいか、話上手は聞き上手だからな。」

“あなたが主役50ボイス” という番組、とてもおもしろいのです。

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