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ある産地のこと

淡路島の瓦製造業を営んでいる3名の方が弊社にご来社されました。

冷えていく経済環境の中、糸口を見出そうと意見を聞きにきたのでした。

まずは名刺交換。

「私、○○と申します。本日はよろしくお願いします。」

「私も○○と申します。」

「実は私も○○と申します。」

3名とも違う会社のですが、名字は一緒です。

「兄弟でもなければ、親戚でもありません。」

地方によくあることです。

名字が同じということは、会社名も極めて近い名前になっています。

お話をお聞きするとこれには理由があるとのこと。

淡路瓦というのは、いわゆる日本瓦のことです。

ひとつのメーカーで製造できる瓦の量は少なく、目立った会社名にすると注文に応じきれなくなるから、似たような会社名にしているとのことです。

「それって、会社を大きくしたりしたくないからですか?」

素朴な疑問を投げかけると、

「昔は黙っていても仕事はあふれんばかりだったんですよ。それが今や・・。」

住宅事情もその昔とは異なり、重い日本瓦から軽量セラミック製の屋根に市場が大きく変化しています。

そこでなんとか淡路瓦の復活・ブランド化をすすめたく、今治タオルブランドの成功事例を聞きに来たのでした。

一般的に家で使用する瓦の数量は約1000枚だそうです。

今日の注文に即出荷できる在庫を持っておかないと、商売にならないそうで、かといって、3軒分の受注に耐えられる在庫は持てないそうです。

・・・う~ん。これはむずかしいぞ。でもここにヒントがあるかも・・・

独自性を出すのを拒み続けた歴史を変えようとしているのです。

「やる気という木に、なにクソという肥やしをやってこそ、充実という実が成るんですよ。」

まずは、憧れ意識を目的意識に変えることをススメました。

たくましくなった彼らを見る日が楽しみです。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    私もみなさんとお知り合いになり、大変勉強になりました。
    今後ともよろしくお願いします。

  2. 谷池 より:

    先日はありがとうございました。
    社長さんのお話を聞けて大変勉強になりました。
    「なにくそという肥やしをやる」
    とても印象に残りました。
    僕も、もっともっと頑張ろうと思いました。
    お忙しい中大変ありがとうございました。

  3. 先日は、ありがとうございました。
    社長さんのお話を聞けて大変勉強になりました。
    「何くそという肥やしをやる」
    すごく心に残り、もっともっと頑張ろうと思いました。
    お忙しい中ありがとうございました。

  4. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    先日はご来社いただきありがとうございました。
    思ったことを行動に移すみなさんに頭の下がる思いです。
    私も刺激を受けました。
    お互いにガンバって行きましょう。

  5. 谷池です。 より:

    先日は貴重な時間、お話をくださり、ありがとうございました。
    まさかこんなにも親身に相談してくださるとは思ってなかったので
    私たちは感謝の気持でいっぱいです。
    社長に教わった「繋がり」の大切さを忘れずにこれからがんばっていきますので、陰ながら応援よろしくお願いいたします。

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