2011/07/08| 七福萬来
芸人魂
ホテルのベットの中で頭を抱え込んでいました。
時計を見ると午前7時過ぎ・・。
早く起きなければと思いましたが、頭が重くなかなか起きれません。
・・・えっと、昨日は何したんだっけ?あっ、そうか昨日は・・・
出張での仕事を一段落させ、夕方 春風亭昇太独演会に行ったのでした。
開演前に楽屋に挨拶に行くと、「終わったら、飲みに行くぞ!」 と昇太さんに誘われたのがきっかけでした。
そして終演後、総勢25名で春風亭昇太独演会のスタッフ打ち上げに参加し、落語会の余韻を残しつつ楽しいお酒を飲みました。
さらに打ち上げ終了後、春風亭昇太師匠とお弟子さん、そして立川生志師匠、など等と数名で午前2時過ぎまで飲んでいたのです。
2次会では、最初震災直後どこにいたのか?という話題で盛り上がりました。
生志師匠は、横浜で被災されたとのこと。
昇々君(昇太さんの弟子その1)は、浅草の寄席で被災し、昇吉君(昇太さんの弟子その2)は、愛知県で被災したということでした。
その話を聞いていた昇太さんは、噺家としてそういう場所にいたという事は、ラッキーだと言います。
そう、昇太さんは地震があった日に、まったく揺れなかったところにいて、夕方になってテレビで知ったそうです。
「お前たちいいよなぁ~。オレが揺れている場所にいたら、ライブで1時間はしゃべれるぜ!」
芸人というのは、やはりそうなのかもしれません。
その話がきっかけになり、その後、落語論というか、落語家の生きざまの話になりました。
「落語家の活動って、自分ひとりしかいないから、自分で動かなきゃ何にもならない。」
「勉強にしたって、独演会にしたって、売れるまで身銭を切らなければ、甘えてしまう。」 等など・・。
売れてくれば、ファンのみなさんからお声がかかり、仕事が向こうからやってきますが、そうなるまでのプロセスが大事ということです。
ひょっとしてこの事は芸人さんだけの話でなく、経営者や事業を起こしている人にも言える事かもしれません。
そういえば、昇太さんの師匠である故春風亭柳昇師匠は色紙にこんな事を書いていました。
“遊んでいるよな小鳥でさえも、生きるためには苦労する。”
昨夜の昇太さんの独演会は、素晴らしい出来でしたが、かなりの努力をしているのだと ふと思ったのでした。
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