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(日本語) ビンラディン

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国際テロ組織アルカーイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が、アメリカ特殊部隊によって殺害されました。

2001年9月11日 アメリカ・ニューヨーク 世界貿易ビル(通称ツインタワー)にハイジャックされた民間の飛行機が突っ込みました。

その首謀者が、ビンラディンです。

あの日・・私はオーストラリア・ブリスベンにいました。

ブリスベン空港から、日本に帰る直前にその事件が起きたのです。

太平洋は封鎖され、ブリスベン空港内で数時間待ちました。

ご一緒していた、大手広告代理店の部長が情報収集し、みんなに報告してくれます。

それはありがたいのですが、少々大げさなところがある部長でした。

「飛行機7機同時にハイジャックされ、2機がツインタワーに。1機は国防総省ペンタゴンに突っ込んだそうです。あとは未確認です。」

「おおっ!」

「今回のテロは今世紀最大の事件です。」

「おおっ!」

今世紀最大と聞いて仲間は一様に驚きましたが、その内誰かが小さな声で

「今世紀最大ッて、今年21世紀になったばかりじゃないか?」

そうして、太平洋でなく、フィリピン上空を飛び、8時間遅れで日本に帰国することができました。

あの日からテロという言葉が身近に感じられるようになりました。

2002年10月、同時多発テロから1年後にニューヨークに行った時の事です。

夕食後ホテルまで帰るのにタクシーに乗った時、その運転手は頭にターバンを巻き付け、車内はイスラム教っぽい音楽が流れていました。

・・・んん!これはひょっとして!・・・

さらに運転席のキャビネットにビンラディンの写真が飾っていました。

私の警戒レベルが一気にレッドゾーンに跳ね上がり、どこかに連れて行かれる恐怖心に襲われました。

ホテルが見えてきたところで、ストップをかけ、15ドル程度の料金でしたが50ドル札を渡し、「キープチェンジ(釣りはいらない)」と言って降りようとしたら、その運転手は振り返り、日本語で話しかけてきました。

「ドーモアリガトウゴザイマス。」

あの運手席で見たビンラディン・・忘れることができません。

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