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こだまでしょうか

東日本大震災の混乱から落ち着きを取り戻しつつありましたが、強い余震が頻発し気分がヘコみます。

被災地の人にとっての、精神的なダメージは計りしれません。

・・・いいかげんにしろよ!・・・

やり場のない怒りがこみ上げてきます。

テレビコマーシャルもずいぶん普通に戻ってきました。

広告機構ACのコマーシャルは、頻度は低くなりましたが繰り返されています。

「”心”は見えないけれど、”心づかい” は見える。 ”思い” は見えないけれど ”思いやり” は見える。」

「♪ありがとう・・こんにちは・・・魔法の言葉で・・・。」

人の心の優しさを引き出す、コマーシャルです。

そんな中で、金子みすずさんの詩 『こだまでしょうか』 を使ったコーマシャルが大きな反響を呼んでいるそうです。

「”遊ぼう”というと”遊ぼう”と言います。”もう遊ばない”っていうと、”もう遊ばない”っていいます。・・こだまでしょうか?いいえ誰でも。」

すばらしい詩です。

またこの詩を登用したプロデューサー・ディレクターも素敵です。

私は、このコマーシャルを見るまで、この詩の事も、金子みすずさんの事も知りませんでした。

おそらく多くの皆さまもそうだと思います。

「楽しかったね。」「楽しかったね。」、「笑える。」「笑えるね。」、「ムカつく。」「ムカつくね。」、「痛かった。」「痛かったね。」 相手の言葉を肯定してあげると、心が癒されます。

ただ、肯定してはいけない場合もあります。

お笑い関係の人が、「受けなかった。」と言ったあとに、「うん、受けなかったね。」とか、「しらけさせた。」に対して「しらけたよ。」とかです。

あと言葉を縮めるとさらによくありません。

「お客さんを冷やしてしまった。」 のあと 「かなりね。」とかです。

この詩は、ネット上でパロディ化されています。

「品川」っていうと「止まります。」、「名古屋」っていうと「止まります。」、「浜松」っていうと「止まりません。」、”こだま”でしょうか?いいえ ”のぞみ” です。

“こだまでしょうか?” というフレーズ、流行しそうです。

いや 流行しています。

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