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(日本語) 辞書今昔物語

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新入生・新社会人は新しい生活の準備をしていることと思います。

私の息子も娘も同様で、大学、高校と進学準備をしています。

娘は制服も新しく新調しました。

自転車も大きいサイズのものを新調しました。

教科書も事前に購入したのですが、辞書も購入しなければなりません。

「電子辞書があるじゃないか。」

そう言ったら、進学する高校の方針で学校では電子辞書は使用禁止というのです。

・・・う~ん。微妙だな。・・・

確かに、辞書を持っているということは、悪くありません。

電池切れの心配もないし、引いた単語にアンダーラインを引いて覚えていくという事はとても大事だとも思います。

しかし、英和辞典、古典辞典、漢和辞典・・・毎日の通学は重くなるでしょう。

日曜日に知人と家族ぐるみで夕食しました。

知人の家族に、同じ学校の上級生の娘さんがいて、彼女によると、

「辞書は学校に置きっぱなしでいいよ。だって重たいし、家での勉強は電子辞書の方が効率上がるよ。」

と言い放ちました。

するとそのお父さんは、

「私の時代は辞書を汚す事に懸命だったけどな」 とのこと。

辞書の側面が黒く汚れていくことが、自分の頑張りの証しであると感じていたという事です。

知人は、東京大学法学部を卒業し、弁護士として活躍しています。

略歴からもすごく説得力のある言葉です。

私の場合も、高校入学時に辞書は買ってもらっていました。

辞書を汚すことに懸命でもありました。

ただ、知人と目的が違っていました。

パラパラまんがを完成させたかったのです。

英和辞典は鉄棒演技、漢和辞典は床運動 でした。

・・・このことは黙っておこう。・・・

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