2010/02/10| 七福萬来
純愛染物師
糸を染めたり、タオルを染めたりする工場です。
染物職人のおかげで、今日もいい商品を生産することができます。
染めもの職人が主人公の落語があります。
「紺屋高尾(こんやたかお)」という落語です。
江戸時代、染め屋のことを紺屋(こんや)と言ったそうです。
若い紺屋職人が、吉原(遊郭)の花魁道中を見た時に、高尾太夫という遊女に一目ぼれします。
高尾太夫は大名道具といわれるほど、遊郭の中でも最高ランクの遊女で、金銭的にも身分的にも一般人は会うことすら許されません。
若い職人は、3年間必至になって働き、お金をためて、高尾太夫に会いに行きます。
ただ身分が紺屋職人だと会ってくれないので、醤油問屋の若旦那ということにします。
また気がつくと染物職人なので、両手は真っ青になっています。
すっかり染料が肌に染みこんだ青い手です。
しかたないので両手を着物の袖口に隠して会いに行きます。
かくして若い職人はどうなるか?
身分がわかった後、高尾太夫の口に出た言葉は?
二人の運命は!?
吉原(遊郭)というだまし合いの世界を舞台に、落語にしてはめずらしい純愛を描いた古典落語で、私の好きな噺のひとつです。
写真は、今治の染物師・越智源株式会社の四代目越智裕専務です。
私の大学の後輩でもあります。
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パチンコ店でよく見る人ですね