2010/08/18| 七福萬来
(日本語) 舞台 おくりびと
ご存知の方は多いと思いますが、山形を舞台にした納棺士の話です。
2008年に公開され、米アカデミー賞・外国語映画賞を受賞したことで一躍脚光をあびました。
日本の風習・風土をモチーフにした、日本映画ならではの作品で、たくさんの受賞したのも納得です。
ストーリー、演出、キャスティングすべてにおいてなかなか見ごたえのありました。
じつはこの 映画 ”おくりびと” には続編があります。
それは映画でなく、舞台(演劇)です。
“舞台 おくりびと ~あれから7年後の物語~”という タイトルです。
この舞台中継をたまたまテレビ(WOWOW)で見ました。
映画と同様すばらしい作品でした。
主人公・小林大悟は元チェロ奏者の納棺士です。
妻 美香との間に今春小学校に入学する息子がいて、幸せに暮らしています。
息子は父親の仕事がチェロ奏者であると思い込んでいます。
父親である大悟は、いつ息子に、「パパは納棺士だよ。」というか悩んでいます。
そうしている内に、息子がいじめにあいます。
いじめの理由は、父親の職業が原因でした。
そして事故が起こります。
息子がいじめから逃げようとしている時に、交通事故で亡くなってしまったのです。
父親である大悟は、すべての原因になっているのが自分であると自分を責め続けます。
大悟と美香は深い悲しみから立ち直ることができませんが、そのうちに・・。
山形を背景に、納棺士とその妻、葬儀社の社長、音楽教室の先生、そして友人と地域の人々が織りなす秀作舞台です。
脚本(原作)は小山薫堂さん(映画と同じ)です。パーツのひとつひとつをうまくつなげています。
音楽は久石譲さん(映画と同じ)で、弦楽器による生音楽で物語はゆっくりと進行していきます。
演出はG2さんです。創造的な舞台空間と人情あふれる情感演出が、みごとにエンターテイメント性を出しています。
キャスティングは大悟役に中村勘太郎さん、美香役に田中麗奈さん、納棺社の社長役に柄本明さん、音楽の先生役が真野響子さんで、出演者みなさん渾身の演技でした。
生きていく本筋を、内と外に感じられた作品です。
“舞台 おくりびと ~あれから7年後の物語~”再演されることがあったら、是非ライブで見に行ってみたいです。
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