2017/03/14| 七福萬来
(日本語) 心もよう
私の住んでいる愛媛県今治市は、梅の花から桜の便りが待ち遠しい季節になりました。
ウチの会社では本社事務所の床の張り替え工事をします。
この事務所を増築してからすでに10年が経ち、床が老朽化したのと、4月入社の新入社員を迎えるためのレイアウト変更するためです。
床の張り替えをするためには、事務所内にある机やオフィス家具を一度外に出さなければなりません。
ということは、机やオフィス家具の中を空っぽにする必要があります。
この際不必要なものは破棄しようと、整理に取りかかったら、年賀状を整理したファイルが出てきました。
それは1984年~1994年の約10年間分。
捨てる前にもう一度目を通そうとファイルを開くと、懐かしい友人のものばかりです。
本当は稼業のタオル屋を継ぐより、東京に残って違う仕事がしたかった時代のものなので、友人からのメッセージはそれっぽいことが書かれています。
「東京に来たら連絡しろ」 「早くこっち(東京)に来い」 「一生タオル屋でいるのか?」
個性あふれる年賀状たちを目で追いかけては、苦笑するばかり。
春風亭昇太さんのものも毎年あります。
前座時代のものは 当時の私の心を逆なでするように 「東京の昇八」 と書かれてる。
あらためて昇太さんの年賀状を時系列で見てみると、出世ともに年賀状も進化しているが面白い。
最初は黒ペンで手書きのみ、そのうちプリントゴッコでイラストが印刷されたものになり、印刷会社に出したものになり、それがカラー印刷になる。
ちなみに2017年のものはNHK大河ドラマで演じた今川義元のカラー写真になっていた。
「東京の昇八」 から 「日本の昇太」 になってしまったかと思いきや、手書きの文言はいつも通り。
気がつけば年賀状を眺めて小一時間経っていて、多くの仲間の便りが、あたたかく感じました。
そして自分が支えられていたことを再認識したのです。
東日本大震災のあの日から丸6年、熊本大地震からまもなく1年。
思い出が壊され、流されたあの日。
「あの日 何をしていましたか?」 今年も会う人に尋ねています。
心から被災地の復興をお祈り申し上げます。
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