2016/02/07| 七福萬来
(日本語) 史上最大の作戦
『甲状腺右 葉峡部切除・前頸部郭清』
これが私の手術名だそうだ。
さかのぼること昨年5月、甲状腺(のど)に腫物があることがガン検診にて発覚。
7月に精密検査を受け、3か月経過観察した10月に手術を勧められる。
そして2月4日(木)12時30分手術。
重々しく書きましたが、甲状腺手術の中ではポピュラーなものであり、私の場合は深刻な症状でもありません。
なので手術は重篤な患者さんが優先され、私の手術日は先週に決まったぐらいです。
先週といえばまだパリ出張中でした。
私の主治医はというと、チャーミングという言葉がピッタリの女医さん。
頭がよく、説明が的確で、とにかくノリがいい。
「いいですか?河北さんの場合はこうなっています!」と、私の目を見ながら顔を近づけてくる。
先生は真剣に説明されているのでしょうけど、ショートコントのようなフリに見えてしまった。
そうなったら私も負けじと 「先生、どーいうことでしょうか?」と、さらに顔を近づけて質問する。
それをまた受けて立つ先生。
にらめっこ状態になり、私の方から吹き出してしまう。
こうなったらこの先生を笑わせてやろうと考える。
手術当日。
手術室に入り、いよいよ全身麻酔をする直前です。
「河北さん。怖いですか?」と、話しかけた先生に 「怖くはありませんが、ずっと気になっていたことがあります。先生の下の名前、なんて読むんですか?」と、私。
簡単な漢字なのですが、読み方がわからなかったのです。
先生は素直に教えてくれたのですが、手術直前にかわす場違いな会話に、手術スタッフは受ける。
先生は私の手を握ってくれ、私も握り返す。
すると、それを受けて立つかのようにまた強く握り返してくる。
いつものパターンだ。
そして意識がなくなりました。
「河北さん!起きてください。手術終わりましたよ。」と、誰かが私を起こす。
気持ちよくうたたねした後の心持ちで目覚め、意識の確認をした後に先生がいつものように顔を近づけてくる。
このタイミングを待っていた。
下の名前で 「○○○先生」 と発すると、先生の顔が崩れ、手術室全体も笑いに包まれた。
・・・成功!・・・
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コメント一覧
コメントありがとうございます。
ホント良いお休みをいただいた感じです。
まもなく復帰します。
コメントありがとうございます。
すでに元気すぎるぐらいですよ。
コメントありがとうございます。
順調に回復してます。
コメントありがとうございます。
女医さんの画像については私が描いたスケッチをお見せします。
お見舞い申し上げます。
突っ走って来られたから、良いお休みになりましたね。
また、復帰後のご健闘をお祈りしています。
手術&入院ご苦労様です。
元気になって、またバリバリ仕事してください!
手術成功おめでとうございます!ご無事で何よりですー!
成功おめでとうございます!女医の画像求む