2015/11/27| 七福萬来
(日本語) イメージのチカラ
こないだの連休には半袖でゴルフができたというのに、急に寒くなりました。
北海道では豪雪だという。
おかげで風邪をひいたようで、喉が痛く、咳が出る。
こんな日は、あたたかい鍋をつつきながら、日本酒でもキュッと飲みたい気分になります。
そう思っただけで、体が温かくなり、風邪が飛んでしまうような・・。
そうなんです。イメージってすごく大事なのです。
そんな中、今治市内の公民館で 『子ども寄席』 というのがあり行ってきました。
『子ども寄席』 と言うぐらいだから大したことがないと思っているかもしれませんが、出演者は一流の芸人さんたちです。
柳家三三(さんざ)さん、三遊亭歌奴さん、柳家録太さん、紙切りの林家正楽さん、太神楽曲芸の鏡味仙三郎社中のお二人、そして三味線のお師匠さん。
小さな会場で、しかも小学生以下の子どもがたくさんいる会場なのに、東京の寄席と同じように生の三味線の出囃子で芸人が次々と出てくる。
落語好きの私にとっては、生の三味線の音色を耳にするとたまらない。
イメージがすごく広がるのです。
さて子どもたちはどうだったかと言うと、これがまた必死に見入っている。
芸人が発する古典芸能に大うけする。
つまり子供たちはしっかりとイメージできているということ。
柳家三三さんが最後に演った 『茶の湯』 という噺は、茶道を知らないのに知ったかぶりをするストーリーです。
つまりは、お茶の道を多少なりとも心得ていないとその面白さがわからないのです。
・・・『茶の湯』 は子どもたちにはむずかしいかも・・・と、思っていました。
しかし噺が進むにつれ子供たちの方が笑い声のボルテージが上がってくる。
不味いお茶を飲んでは 「風流だな」 と言い合う ご隠居さんと小僧さん に 子どもたちから爆笑の声が・・。
子どもたちには、「風流」 と言う意味も、茶道という文化も、落語からイメージができているということでしょう。
もちろん柳家三三さんの芸が素晴らしいからですが、びっくりしました。
最後には小さな会場から大きな拍手が鳴りなまなかったのです。
その光景に私はほっこりとした気分になり、あるひらめきが頭をよぎりました。
そうだ!風邪もこのあたたいイメージのチカラで治そうっと!
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