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遠い景色


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パリから帰国して5日経過しました。

パリ滞在の日々が遠い景色に感じられるのはなぜでょう?

前回のブログの続きですが、九日目のパリにもうひとつ事件がありました。

日時はパリ時間1月28日(水)午後4時過ぎ。

午後5時前にフロントに行き、レイトチェックアウトし、キャリーケース(手荷物)2個を部屋からロビーまで運んでくれるようにお願いした。

エレベーターホールが遠くに見えるロビー内のベンチに腰掛け、キャリーケースを待つ私。

このエレベーターから私のキャリーケースは運び込まれるはず。

ポーターさんが私のキャリーケースを持って出たら、すぐに近寄ってタクシーへ運び込んでもらうつもりでいた。

そうしないと、ポーターさんは一時保管倉庫に入れてしまう。

そうなったらまた時間がかかるので、瞬きもせずエレベーターホールを凝視していた。

すると、私の視線とエレベーターホールの間に5名の団体が入り、確認できなくなった。

ことは電車で前の席に可愛い女子がいて、突然二人の間におっさんが立ちはだかる時のいらだちに似ている。

・・・そこどけよ!見えないだろ!・・・

5人の団体が笑って話しているのが腹立たしくなってくる。

しかたがないので、エレベーターホールの見える別な席を移動すると5人の団体はいなくなったことも苛立った。

そんな思いをしたキャリーケースは無事タクシーに運び込まれ、あとは空港で(手荷物を)預けるだけとなった。・・そのはずだっだ。

その日のパリ市内は雨が降って、道は大渋滞。

普段30分程度でパリ国際空港・シャルルドゴール空港に着くところだが、30分経ってもパリ市内を抜け切れていない。

タクシードライバーはソワソワしている・・というよりもイラついている。

そして耳を疑うことを私に言ったのだった。(わかりやすくするために日本語で表示)

「オレさ19時までにパリ市内戻る約束してんだ。このままでは戻れない。だから、その、言いにくいんだけど、降りてくんない?」

「WHAT’S?(乗り換えるの?)」

「そういうこと。でも、ちゃんとタクシー拾ってあげるから。」

私は初めて見ました。タクシードライバーが道端で「ヘイ!タクシー!」って言ってるのを。

苦労して守ったキャリーケースは、雨に濡れながら別なタクシーに積み替えられた。

「これで歯医者に間に合う。メルシー!(ありがとう!)」 

そう言って先のタクシードライバーは笑顔で立ち去ったのでした。

・・・歯医者って?!・・・

こないだ行ったばかりのパリが遠くに感じられるのは、非日常が多かったからかもしれません。

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