2013/03/19| 七福萬来
負け惜しみ
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝 日本 対 プエルトリコ 戦 悔しかったです。
日本がただ負けたことが悔しいのでなく、対等でないのが悔しいのです。
国を背負っての戦いは尋常じゃないのは日本だけではありません。
ただ前日まで本番試合をやってきたチームと時差ボケも解消されていないチームとでは大きな差があるということ。
日本人というかサムライというか、言い訳しない美学というのがあるのでしょう。
でも、でもです。負け惜しみもエンターテイメントじゃないかと思うのです。
1959年6月25日に行われた 昭和天皇を観覧席に招いての 巨人 対 阪神 戦・・いわゆる天覧試合。
9回の裏 阪神のエース 村山投手から 巨人の長嶋茂雄選手がレフトポール際に劇的なサヨナラホームランを打ちました。
村山投手はお亡くなりになるまで 「あれはファールだった!」 と事あるごとに話していました。
いい感じです。
本音と負け惜しみのギリギリのところがたまりません。
これは春風亭昇太さんの師匠である柳昇師匠のお話。
戦争時代、軍艦の甲板にいた柳昇師匠めがけてアメリカ空軍が機関銃で攻撃してきたのです。
その銃弾は幸いにも柳昇師匠の足と足の間に打ち込まれ、無傷だったそうです。
その体験談を聞いた昇太さんは、
「師匠、さすがに怖かったでしょう?その時何を思ったんですか?」と聞くと 柳昇師匠は
「ヘタだと思った。」
このギリギリのところ、たまらんでしょう?
今回のWBC、選手のみなさんは私たち以上に悔しさいっぱいだと思います。
今すぐにでなくてもいいです。
数年後、いやもっと先に 負け惜しみを言ってほしいです。
そしてファンを喜ばせてほしいです。
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