2012/11/09| 七福萬来
島精機製作所創立50周年
横編みニット機では、世界一のシェアを誇る繊維機械 メーカー・株式会社島精機製作所様・創立50周年記念のイベントにご招待いただき、和歌山へ行ってきました。
この会社、一般の方にはご存知ないかもしれませんが、島正博・現社長創業一代で売上数百億円の企業に育て上げたのです。
創意工夫と惜しまぬ努力の結果です。
当日配られた ”イノベーションのきっかけ” と表紙に書かれたパンフレットを見ると、発明について触れられていました。・・(そのまま転記)
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1953年 夫を戦争で失った島正博の母親は、戦後、内職で手袋を編んで生計をたてていた。当時は手の甲と手首は別々に編んで最後に繋ぎ合わせていたが、このかがり部分で母は苦労していた。少しでも母の負担を減らしたいと思った島は、それらを自動で繋ぎ合せる二重環かがりミシンを開発し、初めての実用新案を出願した。島はわずか16歳だった。
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誰かを助けたい、楽させてあげたい、世の中のためになりたい。
創業者・島正博社長のイノベーションのきっかけは、家族愛だったのです。
50周年記念イベントの目玉は、島精機製作所のニット機で出来上がった製品によるファッションショーでした。
スタイルのよい20名の外国人モデルさんが次々と登場し、圧倒されたあっという間の1時間。
母親のための発明が、世界のファッション界をリードする会社になったプロセスを想像しながら、ショーを拝見していると、目頭が熱くなってきました。
ショーの最後には、その島社長がタキシード姿で登場。
ぎこちない動き、表情のない緊張されたお顔は、まるで島精機製のロボット。
パーティーの時の簡素で誠実なご挨拶もお聞きして感じましたが、この社長は根っからの技術者なのでしょう。
ビジネスの前に、社会貢献が先にあるのだと思いました。
パーティーにて、サプライズゲストの堺正章さんに紹介された社長夫人が、創業当時の事を言っていました。
「主人はお金を家に持って帰ってくれなかったです。」
自分の生活に爪を伸ばさないという、技術者特有の考えが垣間見れました。
日帰り出張でしたが、刺激的で励みになるイベントでした。
・・・島社長。創立50周年おめでとうございます。・・・
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コメント
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コメント一覧
コメントありがとうございます。
島精機社 本当に素晴らしい会社です。
また社長ご夫妻のご様子もほほえましいです。
穐近様も繊維関係に従事されているとのこと、心強く思います。
感謝します。
突然です。今日島社長と長い時間接する機会がありました。奥様の和島興産社長もご一緒でしたが、奥様の前では全く頭の上がらない普通のご主人であり、なぜかほっとしました。今日をご縁にまたと申されて、なんであれ私から見て日本の誇れる編み機(出張先の英国でも中国でも)が素晴らしい事を外国人に言われ私自身も誇りを感じることがありました。島社長と接することが出来た事に感謝した次第です。奥様からは創業時からの話を聞きましたが、上に書いてあるようなことばかりでした、本当に仲が良くて気さくなご夫婦でした。出会えたことに感謝。 穐近(アキチカ)ともうします。 繊維業界で、御社に少し近い会社に勤務しております。