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麒麟(きりん)


DSC06581.JPG東野圭吾さんの小説 ”麒麟(きりん)の翼” を読了しました。

作品の完成度の高さに、あらためて東野圭吾という小説家のすごさに感服です。

この小説の主人公は、加賀恭一郎という刑事です。

この加賀恭一郎は、シリーズとして他の作品にも出ています。

作品の内容についての詳細コメントはできませが、この物語は私にとって別なところで興味深いものでした。

まず、物語の舞台が日本橋・人形町界隈から日本橋までで、私のビジネスでもよく行くところなので、地理的にリアル性があったのです

次に、日本橋中央にある麒麟(きりん)の像のこと。

この麒麟(きりん)が、毎週見ているあるテレビドラマの重要なエピソードになっていたのです。

そうして最後にもうひとつ、私が日課にしているある事も、物語の重要な役割をもっていた事です。

年を重ねると、色々な体験や経験が蓄積され、小説を読んでも理解度も増すのでしょうけど、プロセスとポイントがいくつも重なると、興味深くなります。

東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズは日常の中の人間心理がテーマのような気がします。

すでに、加賀恭一郎シリーズはテレビドラマ化されていて、阿部寛さんが演じています。

小説を読んでいるうちに、どうしても阿部寛さんをイメージしてしまうのは、きっと私だけではないでしょう。

別なシリーズ 物理学者・湯川学が主人公のガリレオシリーズもテレビドラマ・映画で福山雅治さんが演じたので、やはり作品を読んでいると福山雅治さんをイメージしてしまいます。

ひょっとしてこれも、東野圭吾さんの思惑なのかもしれません。

題名にもなった 麒麟(きりん) ですが、中国の神話に出てくる霊獣です。

私が幼いころ、父親がキリンビールを毎日飲んでいた時に、そのラベルを指さしながら尋ねたことがあります。

「父ちゃん、これって何?」

「顔が龍で、足が馬、尻尾が牛の動物だけど、この世の中にいないんだよ。」

「ふ~ん。・・・恐いの?」

「いつもはやさしい動物だけど、悪い人には強いんだ。で、ほらここに キ・リ・ン って書いてあるだろ。」

よく見ると、キリンビールのラベルに描かれている麒麟(きりん)の絵の中に カタカナでキ・リ・ンの文字が隠されていました。

その文字を探しては遊んだ事も思い出します。

・・・ん?何故、隠し文字があったのか?・・・

麒麟って、ミステリアスです。

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