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長屋の花見

3月ももうすぐ終わりというのに、寒い日が続きます。

ただ、先週熊本へ行くと桜の花がチラホラ咲いていました。

・・・春は来ている。・・・

東日本大震災という未曾有の災害があり、春を感じる余裕がありませんでしたが、桜の花を見るとしばし季節感に酔いたい気分になります。

落語に ”長屋の花見” という噺があります。

貧乏長屋の連中が花見に行くのですが、貧乏なのでお酒・お弁当をもって行くことができません。

でも何か持って行かないと格好つかないので、お酒の代わりにお茶け(お茶)を持って行き、お弁当の中身は卵焼きの代わりに沢庵(たくあん)を持って行きます。

そして、酔った振りをして花見を楽しむストーリーです。

なんともナンセンスな落語ですが、日本人ならではの噺でもあります。

どんな環境でも、花見を楽しみたい、春を喜びたいという気持ちがこの落語を誕生させたのでしょう。

この落語、水にお金を出して買わなければならない今の時代には、少しミスマッチしているところもあります。

どこがミスマッチかと言うと、お酒や卵焼きが高価なので、お茶や沢庵(たくあん)を持って行くのですが、お酒よりもお茶の方が高かったり、卵焼きよりも沢庵(たくあん)の方がはるかに高価だったりする現代になっているのです。

なのですが、花見を楽しもうとする趣向は現代にも通じます。

「卵焼きを取ってくれ。いや尻尾の方は嫌だよ。」

このセリフたまんないです。

春はすべての人にやってきます。

花見も多くの人が楽しみにしているでしょう。

東日本大震災は、戦後最悪の自然災害でしたが、せめてこの春は戦後最大のお花見大会をしたらどうでしょう。

避難所での生活を余儀なくされている人たちに、政府がお酒やお花見弁当を振る舞い、日本全体で春を楽しもうという計画です。

もちろん桜前線に伴い、お花見も北上していきます。

芸能人やミュージシャンも参加し、政治家も赤ら顔になり、日本全国桜を楽しむんです。

不謹慎でしょうか?

せめて、このぐらいの事をしたいじゃありませんか。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    恐縮です・・。

  2. 通りすがり より:

    座布団いちまい!
    いやこの提言に1票!
    いやいや日本酒1本!

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