安心してください。はいてますから。

2015/12/21| 七福萬来

安心してください。はいてますから。

先週、九州出張へ出かけた時に起こった自虐ネタです。

その日は新規先、既存先の２件の打ち合わせでした。

新規先も既存先も打ち合わせは順調で、会社を後にする際には

「よいお年をお迎えください。」と、年末らしい言葉をかけあう。

これがあと１０日もすれば　「おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。」　となるのですが・・。

打ち合わせが長引いたことを想定して、その夜はホテルを予約していました。

・・・晩ごはん、どうしようかな？・・・

仕事仲間を誘って飲みに行くか？、一人で食べるか？

迷いましたが、年末なので仲間も忙しいだろうと考え、一人で食べることに。

宿泊していたホテルの近くにデパートがあるので、デパ地下のお弁当を買って、ホテルの部屋で食べることに決定。

デパ地下に行くと、美味しい弁当が並んでいるし、つまみも並んでいる。

私がチョイスしたのは、ステーキ弁当、馬刺し、冷酒。

４合入っている冷酒ボトルは、飲みきれる量でないので持って帰るつもりでいました。

部屋に戻り、お風呂に入って、さぁ一人酒盛り開始。

カラオケをどれだけ正確に歌えるのかを競い合うバラエティー番組を見ながら、デパ地下食材を口にしてはチビチビ飲んでいました。

前回カラオケ女王として登場したのは、ミュージカル女優の新妻聖子さん。

彼女のお芝居は見たことがあるし、しかも一度お会いしたこともあるので、テレビを見ながら応援モードになっています。

そしてめでたく新妻聖子さんが優勝すると、４合入っていた冷酒がちょうど空き、かなり酔っぱらった状態でベッドイン。

そして数時間後・・。

トイレに行きたくなり目を覚ましたのが何時だったか覚えていません。

ドアを開けて、中に入り、ドアを閉めると・・・なんか雰囲気が違う。

そうです。トイレの中に入ったんじゃなく、客室から廊下に出たのです。

当然ホテルなのでドアには鍵がかかっていて、もう中には入れない。

チャイムを押すがその行為が無意味であることは自分が一番知っている。

私は上一枚、下一枚の見るも寒々しい身ぐるみはがされた下着姿。

タイミング悪くそこへエレベータが到着する音が聞こえてくる。

・・・まずい・・・

エレベーターから降りてきたのは若いカップル。

隠れる時間もすべもなく、壁を背にしカップルが目の前を通り過ぎていくことをただただ見ているだけ。

通り過ぎる瞬間男性の方から　「大丈夫ですか？」　と声をかけてきたので　とっさに　「こんばんわ」　と挨拶だけが口から出る。

そして再び一人になった廊下で思案していたら、エレベーターホールに設置してある電話に気づき、奇跡の生還を果たしました。

客室に戻り、再びベットに横たわると、非常階段を走って駆け上がってくれたホテルマンに感謝しつつ、またご迷惑をおかけしたこと反省しつつ、ある芸人が思い浮かんできたのでした。

「安心してください。はいてますから。」