2015/04/20| 七福萬来
熊本 VICTORY
先週、基礎化粧品 ”ドモホルンリンクル” でおなじみの再春館製薬所・女子バドミントンチームのお披露目会に行ってきました。
再春館製薬所社は半導体メーカーのルネサス エレクトロニクス社から女子バドミントンチームを丸ごと引き受けたのです。
チーム丸ごと移籍し、継続していくことは バドミントン業界では初めてのことだそうです。
池井戸潤さんの小説 「ルーズヴェルトゲーム」は社会人野球部の存続を背景にした、経済小説で昨年テレビドラマにもなりました。
その小説にも社会人野球部が廃部になるところ、チーム丸ごと移籍を引き受けた会社が現れ、野球部は社名こそ変われどもそのまま存続することに。
まさにそれと同じことが起こったといっていいでしょう。
廃部・解散と宣告された監督・選手の心中は察するに余るものがあり、丸ごと引き受けくれたことは奇跡と思ったことでしょう。
お披露目会には再春館製薬所社が熊本の会社ということで第1回ゆるきゃらグランプリに輝いた ”クマもん” も応援に登場。
しかも、エギシビションマッチと称して バドミントン試合にも参加し、地元発信で盛り上げて行こうとする姿にただただ感心。
さて、再春館製薬所バドミントンチームのことですが、選手を少しご紹介。
北京オリンピック4位の前田美順(まえだ みゆき)選手とロンドンオリンピック銀メダリストの垣岩令佳(かきいわれいか)選手のペア(日本代表ナショナルA代表)がいるかと思えば、昨年の全日本選手権優勝の福万尚子(ふくまん なおこ)選手、與猶くるみ(よなお くるみ)選手のぺア(日本代表ナショナルA代表)もいる。
さらに熊本出身の福島由紀選手と廣田彩花選手の若手ペア(日本代表ナショナルB代表)もいて、層が厚いです。
お披露目会のエギシビションマッチの最後は、オリンピック出場に最も近い日本代表ナショナルA代表同志の前田・垣岩ペア VS 福万・與猶ペアのガチ勝負。
会場全体が固唾を飲むほどのマジ試合で、最後は前田選手の打ったシャトル(羽根)がオーバーアウトし福万・與猶ペアが勝利。
「エギジビションマッチだから、(オーバーを)見逃して、スマッシュで終わらせればよかったのに・・。」
と、試合後楽屋で再春館製薬所オーナーが声をかけると、
「だって勝ちたかった。」と 福万・與猶ペアと答えたそうです。
解散廃部によってバドミントンを諦めなければならない状況に追い込まれた彼女たちにとって、懸命になることが大事であると身にしみているのでしょう。
またひとつ勉強になりました。
これからの1年間の活躍でリオ・デ・ジャネイロ オリンピック出場選手が決まります。
応援していきたいと思います。
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