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マナーの温度差

マナーを気にするようになったのは親のしつけであろうと思います。

乗り物に乗った時、はしゃぐと 「静かにしなさい。」と言われたし、つまみ食いをすると 叱られました。

ご飯を残すと怒られるし、お箸の使い方、ご飯の食べ方、挨拶のしかたやお礼の言い方等など、大人の社会では当たり前のことを物心つくころから教えられたのです。

三つ子の魂、百まで。といいますが、一般的マナーは身に染みついているもの。

とはいえ、家庭によって温度差があることも大人になって初めて知ることにもなるのですが。

また家庭によって温度差があるということは、外国とではもっと温度差があります。

例えば、食事のとき日本は食器を手に持って、口の近くまで持っていくマナーがあります。

味噌汁もそうだし、ご飯もそう。

これが欧米になると、食器を手に持ち口に近づけることはマナー違反とされています。

場所はパリのレストラン。

スープは、はじめのうちはスプーンで調子よくすくいながら食べれますが、残りわずかになるとすくえなくなる。

わずかでも残すと罪悪感にかられるので、思わずスープ皿を手に取りそのまま口へ近づけたのです。

すると各々談笑していた満席の客が一瞬黙り込んだような気がしました。

横に座っていた、パリ在住のDさんは 「だめよ!」 といわんばかりに首を横に振っています。

・・・えっ!?マナー違反??・・・

マナーの温度差がここででるのです。

韓国では立膝を立てることが正装であり、ご飯も立膝を立てたまま食べますが、日本では行儀が悪いとされます。

これはあるコラムにかかれていたこと。

上海万博を契機にマナーが幾分向上したといわれる上海のことで、その証拠がエスカレーターの乗り方。

「左行右立」のルールで、「左側は空けておいて右側に立つ」が浸透し、多くの外国人観光客を感心させました。

ところがです、このルールが廃止されるとのこと。

エスカレーターは本来止まって乗るべきもので歩くのは危険だという専門家の指摘が取り入れられたのです。

人が多い中国だからこその解釈でありますが、大都会上海には多くの中国国内地方出身者も集まっているので、エスカレーター自体初めての人が多いのかもしれません。

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