2014/03/24| 七福萬来
(日本語) 告白
先週末は、春風亭昇太師匠が愛媛に来られました。
土曜日は松山市の隣にある砥部(とべ)町で、日曜日は今治市の隣の西条市での公演。
春風亭小朝師匠との二人会で、小朝師匠にもタオルを持って楽屋見舞いへ。
すると小朝師匠は渡したタオルを見るや 「これ今日道後温泉(の商店街)でいっぱい買ったよ。」と、楽屋に置いてあるバックから弊社のタオルを取り出したのです。
正直、これはうれしかった。しかも「(偶然に)買った」 ということでなく、「いっぱい」 と例えるところがさすが芸人。
土曜日の公演が終わって、昇太さんは私の車で一路今治へ。
今治の繁華街に繰り出したのは夜の10時半で、昔からあるお好み焼き屋へ行きました。
この店を選んだのは、懐かしい味のするお好み焼き屋で、昇太さんが好きそうな雰囲気があったから。
案の定、出来上がったお好み焼きを口にするや否や、「これいい!」 と唸りました。
昇太さんは重厚な味といより、庶民的な味、高級感というより、お気軽感 が好きなのです。
もう典型的な日本人といってもいいぐらい。
それから落語の話やら、クリミア半島の話やら、健康の話やら、でも行きつくところは学生時代の話。
でもこの話、何度しても、何度聞いても笑えるのが不思議。
これまた典型的なオヤジといってもいいぐらい。
・・・いや、待てよ・・・ ふと笑いの中に、小さな疑惑が生じたのでした。
話が盛り上がるのは、そこは芸人・春風亭昇太さんが、私に話を合わせてくれているのかも?!
なぜそう思ったかというと、ちょうど阿川佐和子さんのベストセラー『聞く力』という本を読んでいるところで、その中身はインタビュアーとしての心得やテクニックが記されているのです。
人から話を聞きだし、ふくらませるその手法は、今まさに昇太さんがしゃべっている会話そのものなのです。
ということは本当は重厚な高級食材が好きで、お好み焼きなんぞ庶民の食べ物は好きでないのかも。
そう疑惑を感じながら話していると、学生時代に私のアパートにバスタオルがいっぱいあったことを話し始めました。
私のアパートにはお風呂が付いていて、昇太さんは私の部屋で初めてバスタオルを使ったと告白したのです。
「お前からバスタオルを手渡されたとき、すごく贅沢な気持ちになったよ。」 と、しみじみ語る昇太師匠。
・・・この人は根っからの日本人だ!・・・
表現はともかくも、タオルエピソードから疑惑は晴れたのでした。
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コメント一覧
コメントありがとうございます。
お好み焼き屋の店名は「とうせんぼ」です。
美味しいよ。
ご無沙汰しております
そのお好み焼きや、どこですか?名前おしえてください