2013/11/09| 七福萬来
(日本語) ブルータスお前もか!
「ブルータスお前もか!」
と言いたくなるぐらい、レストランの産地偽装・誤表示問題は拡散している。
日本人はこだわりが強いので、販売についてもうんちくが必要なのはわかりますが、あまりにもひどい。
いや、消費者ももっと構えた方がいいのかも。
いしいひさいちさんの四コマまんがでこんなのがありました。
1冊だけしか置いていない古本屋。
希少価値のありそうな本で、いかにも掘り出しっぽい雰囲気があります。
そこへ客がやってきて、数万円支払って本を買っていきます。
客が立ち去った後、古本屋の店主が奥にいるカミさんに向かって笑いながら声をかけます。
「ギャハハハ・・また馬鹿が買って行ったぜぇ!」
そうして、また1冊テーブルの上に本を置くのです。
30年前以上に読んだこのストーリーと同じことを経験したことがあります。
7月、土用の丑の日に出張に出かけて日のこと。
夕方仕事を終え、ホテルに戻る前に今日の夕飯を買おうと百貨店地下食料品売り場に入りました。
・・・そうか!今日は土用の丑の日かぁ~・・・
売り場を徘徊すると、さすがに気が付きます。
「よし!今日は鰻だ!」 と思って、どの店の鰻にしようかと迷っていたら、エスカレーター前に小さなテーブルがあり、その上に1つだけ鰻弁当があります。というか残っている感じ。
テーブルの脇に、販売業者の若い女性がうつむきがちに最後の弁当を売れるのを静かに待っている。
値段を見ると三千円とあり、他店より少々高い。
1つしか残っていないことは人気商品の証しのような雰囲気があり、美味しく見える。
「これください。」「ありがとうございます。」
静かな会話のあと支払いを済ませ、10mほど歩いて後、何かが気になって振り返りました。
すると、その販売業者の女性はニヤニヤしながらテーブル下からもう一個鰻弁当を出し、テーブルに置いていたのです。
日本人がいかに雰囲気に弱いか消費者も考えるべきです。
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