(日本語) ワカバマーク | SHICHIFUKU TOWEL CO.,LTD.

2012/03/21| 七福萬来

(日本語) ワカバマーク

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「オレに運転させて」

息子が帰省し、その夜夕食を食べに行くことになりました。

運転免許を取得したばかりの息子が得意気に言います。

「ビール飲めるよ。」

この一言が、私の心を動かしました。

私が助手席に乗り、いざ出発。

「右にハンドル切って」「方向指示を出して」「右に寄り過ぎ」「ここはストップ」「ブレーキ！」・・・

１０ｍ進むごとに指示を出していく・・というより声が勝手に出てしまうのです。

しかも運転している時よりも、助手席に座っている方が前傾姿勢です。

なんとか危機をすり抜けながら目的地へ到着しましたが、今度は駐車場にバックで入れなければなりません。

「どうするの？」

「どうするのって？教習所で習ったろ！まずは目的の駐車スペースを決めて・・・。」

私の言う通りにハンドル操作しているつもりでしょうけど、アクセルとブレーキを踏むタイミングがちぐはぐです。

「わぁ～、ストップ！お前～そんなにアクセル踏んだら隣の車にぶつかってしまうだろ！」

お正月に、男性タレントの自前の車を、ペーパードライバーの女性タレントが車の運転をする番組がありましたが、まさにそのまんまの状況です。

なんとか駐車でき夕食にありつけるかと思ったら、今度はお店が満席で、しかも待っている人が２０組近くいました。

なので、違うお店に行くことに。

店選びは何が食べたいというよりも、駐車しやすい店で選択。

その店に移動する道も、遠回りしながら大きな道、右折左折の少ないようにしました。

「やっとたどり着いた・・。」

ビールを飲んで、ほろ酔い気分になったかというと、そうではありません。

帰りも同じく前傾姿勢で助手席に乗り込み、指示を出して行きます。

家にたどり着くと、どっと酔いがまわりましたが、息子の成長に少し満足な夜でした。