2011/03/03| 七福萬来
(日本語) 桃の節句
今日は3月3日 桃の節句です。
♪灯りをつけましょぼんぼりに、お花を生けましょ桃の花・・
ご存知童謡、”うれしいひなまつり”の一節です。
実はこの歌には誤りがあります。
♪お内裏(だいり)様 と お雛(ひな)様 ・・の お内裏(だいり)とは本来、男雛と女雛の一対を指すのです。
でも、この歌がヒットしたので男雛がお内裏(だいり)様で、女雛がお雛様として一般化してしまっています。
・・・んん?待てよ?間違ってないのかも?・・・
きれいな衣装を着て、しかも今でいうお手伝いさんの3人官女や、ミュージシャンとされる五人囃子を従えているところをみると、結構裕福な家柄であると想像できます。
ということは、お内裏様は一対でいて、その他にこの男雛には別に女がいたのでないのか?
昔でいう ”側室(そくしつ)”、今で言うと”妾(めかけ)”です。
大体、白酒というのもおかしいし。
・・・なるほど!そういうことだったんだ!・・・
なんて、子供のお祭りに変な解釈をするのはやめて、この雛祭りのことを桃の節句とはよく言ったものです。
やさしい感じがして、響きがいいです。
桃の節句に対して、男の子は端午(たんご)の節句といいます。
これまた、力強くっていい響きです。
桃は不老長寿を与える植物とされており、”百歳(ももとせ)”まで長生きできるようにと、桃花酒=白酒を飲むようになったそうです。
また、昔から邪気の象徴は鬼とされていて、だから節分には鬼を祓います。
この鬼(邪気)が嫌いのが、実は桃だそうで、女の子に変な虫がつかないようにと、桃の節句と言い始めた一説があります。
さらに余談ですが、この思想がベースとなり、桃から生まれた桃太郎が鬼退治をする民話へとつながるわけです。
・・・おおっ!恐るべし桃の節句!・・・
だから女の子はピンクが好きなのです。
一見やさしそうな桃の花にも、強い一面があったというお話でした。
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