(日本語) 下北沢は踊る | SHICHIFUKU TOWEL CO.,LTD.

2010/11/12| 七福萬来

(日本語) 下北沢は踊る

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東京・下北沢という街は学生時代からよく行きました。

なぜよく行ったかと言うと、演劇小屋が多くあったからです。

佐藤Ｂ作さんの東京ボードヴィルショー、柄本明さんの東京乾電池、吉田日出子さんの自由劇場、ＷＡＨＡＨＡ本舗・・など等、数々のお芝居を見に行きました。

基本的には新劇といわれるお芝居が多いのですが、ミュージカルや落語、中には能・狂言なども公演されることもあります。

下北沢といえば、演劇の街であると言っても過言ではありません。

学生時代にそんな下北沢を舞台にした新作落語を作った事があります。

題して　「下北沢は踊る。」　です。

ある人物が友人を訪ねて下北沢に来ますが、道に迷ってしまいます。

そこでいろんな人に道を尋ねるのですが、みんな演劇好きで、芝居口調になっています。

ある人は、ミュージカル好きなので、歌に合わせながら教えてくれます。

ある人は、歌舞伎好きなので、睨み（にらみ）を利かせながら教えてくれます。

一人芝居好き、オペラ好き、講談好きな人たちが次々と登場します。

言葉をしゃべらない人は、パントマイム好きでした。

なんとか、友人宅に到着すると、

「遅いじゃないか。」

「何なんだよこの街は？！」

「なんかいいだろ。」

「いいどころか、みんな普通にしゃべれないのかよ。」

「ハハハ、それが下北沢なんだよ。」

「疲れちゃったよ。ちょっと休ませて。」

「あっ！その前に奥さんが電話してくれって連絡があったよ。」

「え～っ。今度はカーチャンコール（カーテンコール）かよ。」

演劇の街・下北沢、今日もどこかの小屋でエネルギッシュな公演が行われています。

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